2013年12月25日水曜日

11月10日手話祭り

手話祭り・・・今回の公演はレインボーズにとって新たなる挑戦となりました。
この公演については、私の想いが強いので少し長い活動報告になります。(笑)

手話祭りへの出演依頼があった時!
「レインボーズにとってもステップアップになるからやりたい!」
すぐに引き受けたものの・・・
「ろう者の方向けの公演」は今まで経験もなく・・・
実は私は八王子市の手話講習会にて初級、中級、手話通訳者養成講座入門まで修了しているのですが、手話通訳なんて、とんでもない!
ろう者の方が表す手話での会話なんて早すぎるは、単語知らないは・・・読み取りすらもままならない状態!
自分が言いたい事などは、自分なりの手話表現で表すことは出来るんですが・・・

そんな私がやすやすと手話祭りのメインイベントの公演を引き受けてしまった。
しかも、他の公演も立て込んでいる秋祭りの時期。
初めはメンバーには「手話劇をやろう!私が台本を作るからさ!」と伝えていたけれど・・・
もちろん、忙しい日々。
目の前の公演をやりこなしてゆくのが精一杯!
新しく手話劇を作る時間も練習時間もない。

手話祭りでの打ち合わせの際、実行委員長であるろう者の男性から言われた事。
「ろう者も健聴者も楽しめるものにしてください。見るだけで分かるもの。歌はやめて下さい。」

この日から頭の中で常に「ろう者も健聴者も楽しめる公演ってどんな公演だろう?どうやったら私たちの笑顔やパワーを伝えられるんだろ?」
と模索する日々が続きました。

すると・・・いつの公演だったか?

いつも通り、レインボーズメンバーがイキイキと公演し、観客がステージに上がり一緒に楽しんでいる姿を見た時。

目から鱗!

「これだ!」

そう。私が出した結論は「いつも通りのレインボーズ公演!」

メンバーが、やり慣れているプログラム内容をすることで、レインボーズの持ち前の良さが発揮出来る!
イキイキとしていて、クレイジーでパワフルな姿!自らが楽しんでいる最高の笑顔!
その姿こそが観客に「笑顔とパワー」を届ける!

そして、参加型。
誰もが参加出来るのがレインボーズ公演!
練習や技術、知識がなくても、観客のあなただってステージに上がればメンバーになれちゃう!
一緒に楽しめちゃう!
だって、レインボーズメンバーだって練習なんか殆どしないんだから(笑)
だったら、耳が不自由だって一緒にステージで楽しめるんじゃないの?

ここで、自分の壁に気付く私。
ろう者だから・・・特別なんだ。
そう考える私に心の壁があるんじゃないか?
同じ人間!心を開けば心は通じる!想いは届く!心を一つに楽しむことが出来る!

そして、何よりもレインボーズメンバーだったら・・・言葉がなくても、彼女達の笑顔とパワーは確実に伝わる!人の心を動かす事が出来る!

そんな風に思えるようになったんです。

そこからは、同じプログラム内容をいかに見て分かりやすくするかの工夫を考え始めました。

公演が迫る中、メンバーに頼んでレインボーズの公演内容に沿った絵やパネルを作成してもらい、めくり型プログラムも作成してもらいました。

こういう時のレインボーズの底力は凄いです!短期間、本当に数日で作品を完成させてくれました。
写真にもアップしますが、丁寧で素晴らしい仕上がり!
このメンバーは本当に私がヘルプを出した時に即座に動き、形にしてくれます。
しっかりと私の想いを受けて動いてくれているのが分かります。
私が何をしたいのか?何をして欲しいのか?何を求めているのか?
これは、製作チームだけではありません。
実際に出演したメンバーも、しっかりと私の信念や想いを受けて公演に臨んでくれました。

それは、彼女達のパフォーマンスを見れば分かります!

もちろん!
いつも、全力でパワフルな彼女達ですが、この日は、一人一人がろう者の方にも楽しんでもらおう!笑顔とパワーを届けるぞー!!!という気持ちがパフォーマンスに出ていました。手話は出来なくても、伝えようとする姿勢や想いが溢れ出ていた感じです。

手話の得意なまるちゃんには、パフォーマンスのナビゲーター役として、要所要所を通訳してもらいました。

私は最初と最後の挨拶は、手話で気持ちを伝え、メッセージを送りました。
観客にしっかり伝わっている手応えを感じました。

はるぽんも手話を習っていたので、紙芝居は、私とはるぽんの手話コント的な楽しいパフォーマンスになり、観客巻き込み型紙芝居となり一体感がありました。

また、恒例の参加型は、客席から健聴者の女子学生さん、手話通訳さん、ろう者の女性。3人にレインボーズ新メンバーとして、参加してもらい、一緒にパフォーマンスをしてもらいました。
半分表現遊びになってる簡単なダンスもろう者の女性も笑いながら楽しそうに踊ってくれていて嬉しかったぁ*\(^o^)/*

結果、公演は大成功!
観客の皆さんも何度も爆笑してくれて、心が一つになった公演でした。
「笑顔とパワーを届けたい!ろう者も、健聴者も一緒に楽しめる公演」まさに、掲げた目標を達成できた公演でした。

もしかしたら、レインボーズ人生で一番感動した公演だったかもしれません。
最後の挨拶では、泣きそうになりました。

公演後も、ろう者の方にも健聴者の方にも「楽しかったわよー!本当に面白かった!」と声をかけて頂きました!「手話はさ、早けりゃいい!単語を沢山覚えていれば良いってもんじゃないのよ。一番大切な事は、『伝わる』って事。あなたの手話は伝わるわよ!私ももう少し若ければ一緒にやりたいわ!コマネチ‼︎」とコマネチポーズをしてくれた70代の女性。
そして、観客としてノリノリだった年輩の男性からは、「今日手話祭りに来て一番の収穫はレインボーズと出会えた事だよ!良かったらレインボーズのボケ役として爺を使ってくれー!」と。

色んな方から温かい言葉をかけてもらう度に涙が出ちゃいました。

いつもそうだけど、プレッシャーや緊張を乗り越えた時に、人の優しさや温かさを感じる。

今回、前日まで体調を崩し、今までにないくらい、かなり緊張しプレッシャーを感じていた私。
「レインボーズのパフォーマンスがろう者の方にも伝わるんだろうか?楽しんでもらえるだろうか?」
そんな私をしっかり理解し、支え包みこんでくれたレインボーズメンバー。
今回ほど、レインボーズのチームワークの凄さに感動したこともなかったかも。

毎回、レインボーズのパフォーマンス内容はそんなに変わらない。
でも、その公演により、目的や意識は変わります。

レインボーズのメンバーの素晴らしいところは、その想いを重ね、同じ方向に向いて全力を尽くせること。だから爆発的なパワーを発揮出来るんだと思います。

私は時にはしつこくて、想いが重すぎて熱くなりすぎるから、メンバーにとっては、ウザいかもしれません。

でも、今回感じた事は、しっかり想いを伝える言の必要性!

私が想いを伝えなければ!私が方向を示さなければ、私が一生懸命想いを語らなければ、みんなが同じ気持ちで想いを共有することはできません!

同じ想いでステージに立った時・・・今回の手話祭りのようにこんな風に観客の心を動かす事が出来るんですね!

その夜・・・撮影した公演のビデオを音を消して見ました。

「聞こえない世界ってどんなだろう?」

音のないレインボーズ公演!
かなり面白かったです(笑)

伝える手段は言葉だけではない!
でも、私の想いはメンバーにしっかり言葉で伝えなきゃ。

色んな事を考えさせられる貴重な公演となりまし。

また、嬉しい事にこの日新人メンバーのイチローが全身タイツデビューしましたぁ*\(^o^)/*
可愛すぎるメンバーイチローにメロメロ〜(笑)

手話祭りにご来場の皆様、手話祭り実行委員の皆様、実行委員長の小林さん!レインボーズを紹介してくれた大木くん!特別出演のマジシャンプリンセス久美子!そして最高のメンバー!

本当にありがとうございました*\(^o^)/*

心から感謝の気持ちを込めて・・・

レインボーズ代表あかぞう

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